麻はアサ科の植物。生育が速く生命力のある一年草で、約90日で収穫することができ、約3〜4mの高さまで成長します。古代から3000年近くにわたり、人類の暮らしに根付いてきた地球最大規模の農作物であり、生活に必要な繊維、紙、衣類、建材、医薬品を生産する重要な産業であり、持続可能な天然資源であり続けてきました。現在では技術の進歩により、麻の実からはチーズ、ミルク、アイスクリーム、小麦粉、豆腐、バター、オイルなどの食品を製造。葉や茎からは医療用品、家庭用品まで2万種類以上の製品が製造されています。※日本国においては陶酔成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)は国内栽培及び加工、輸入は厳しく規制されています。厳格なルールに基づき国際的な産業麻の基準が低い種子を主原料として製品を販売しております。
ヘンプシード(麻の実)は麻の種子のこと。世界中で古くから雑穀類の一つとして消費されています。 偏った食生活による現代人の栄養不足が問題視されるなか、体に必要ないくつもの栄養素がバランスよく含まれているので、欧米を中心にスーパーフード(健康食材)のひとつとして昨今注目を集めています。
ヘンプシードはもともと柔らかい種子なので、粉砕や浸水、調理を必要とせず、そのまま摂取しても消化しやすいのが特徴です。動物性食品や加工食品から栄養素を抽出しようとすると消化や吸収に時間がかかるのに比べ、消化器官へのストレスも軽減されます。 また、食の安全がしばしば問題になる昨今、アレルギーやGMO(遺伝子組み換え作物)などの問題がなく子どもからお年寄りまで安心して食べられることも注目を集める理由の一つです。
たんぱく質は、炭水化物、脂質と並ぶ3大栄養素の1つ。私たちの生命活動を支え、エネルギー源となる大切な成分です。 私たちの体は、筋肉や臓器、血液、骨、皮膚、髪など多くの部分からできていますが、その主成分はいずれもたんぱく質できており、不足してしまうと、さまざまな形で体の機能を健康な状態に維持することができなくなります。良質なたんぱく質といえば、肉、魚、卵などの動物性たんぱく質、そして植物性たんぱく質といえば大豆の名前が挙がりますが、ヘンプシードにも非常に豊富なたんぱく質が含まれているのです。
たんぱく質の材料となるのがアミノ酸です。 アミノ酸には、体内では合成できず食べ物を通してのみ摂ることのできる必須アミノ酸と、体内で合成できる非必須アミノ酸ありますが、ヘンプシードにはどちらも豊富に含まれています。必須アミノ酸は食物によって外部から摂らなければ不足し、不足すると体の機能が衰えてきます。 また、非必須アミノ酸も体内で合成できる量は年齢とともに減少し、外部からの摂取が必要となります。たんぱく質を摂取するにあたり、動物性たんぱく質は、余分なカロリーや脂質の摂取、何より消化する際に身体に負担がかかってしまいますが、ヘンプシードは植物性たんぱく質では他に見ないEDESTIN ( エデスチン ) と呼ばれるタンパク質を含み、消化しやすく、吸収されやすい構成をしています。また、大豆や小麦に含まれるアレルギー物質も含まれておらず、昨今問題化されている遺伝子組み換えの心配がないので、小さなお子様が安心して摂取できるのも特徴です。
必須脂肪酸は油の中に含まれている栄養素で、人の体の中では作ることができないので、食べ物から摂取する必要があります。私たちが生きていく上では無くてはならない「必須」な栄養素です。ヘンプシードオイルには、人間の体に必要な必須脂肪酸の含有量が約80%。植物油の中では最も多い含有量であるといわれています。主に「リノール酸(オメガ6)」、「α-リノレン酸(オメガ3)」と呼ばれる脂肪酸が豊富に含まれています。健康と美容を保つために必要な必須脂肪酸は、バランスよく摂ることが大切ですが、WHO(世界保健機関)や厚生労働省が推奨するリノール酸とα-リノレン酸の割合が4:1なのに対し、ヘンプシードオイルに含まれるリノール酸とα-リノレン酸の割合は3:1と、非常に理想的な割合となっています。スプーン1杯で1日に必要なオメガ3が摂取できるというわけです。さらに、ヘンプシードオイルには天然の食用油の中で非常にめずらしい「γ- リノレン酸(GLA)」を含んでいます。そして、欧米では深刻な問題とされているトランス脂肪酸はゼロですので、とってもヘルシーなオイルです。ヘンプフーズのヘンプシードオイルは、低温圧搾法(コールドプレス)で丁寧に搾り出した後、遮光グラスボトルで保存しているので、ヘンプシードオイル本来の栄養素を強く残すことができ、さらっとしてコクのある高い品質を保っています。
ミネラル(無機質ともいいます)は、ごく少ない量で私たちの健康を保つために働いている大切な栄養素です。人の体の中では作ることができないので、食べ物から摂る必要があります。これらがヘンプシードに豊富なミネラルです。骨などの体の組織を構成したり、体の調子を整えたりする働きがありますが、現代は必要なビタミン、ミネラルがきちんと摂れていない人が増えています。ヘンプシードに含まれる代表的なミネラルの鉄分、マグネシウム、亜鉛はスプーン大さじ3杯(30g)で1日に成人が摂取する量がカバーすることができます。現代人のミネラル不足の原因として言えることは、食生活の変化です。
食品添加物や農薬などの化学物質は、排出や分解するのに体内のミネラルを浪費してしまいます。また、間違った食事もミネラルを浪費してしまうのです。
腸内の環境を改善したい場合の、食材といえば食物繊維です。 ヘンプシードの食物繊維の大半は不溶性食物繊維から構成されています。 不溶性食物繊維は腸内の収縮運動を活発させ、排泄促進作用や、デトックス効果も期待できるので、積極的に摂取することにより身体の内側からキレイに。美肌づくりにもつながります。 食物繊維豊富なヘンプシードを上手に摂取しましょう。
スーパーフードというと、海外原産のものが多く日本の食文化には取り入れづらいイメージがありますが、麻の実は、昔から日本で食べられてきた八穀(稲・黍(きび)・大麦・小麦・大豆・小豆・粟(あわ)・麻)のうちのひとつ。また、七味唐辛子に殻付きの麻の実が入っています。 殻付きのままでは固いので、殻をむいて食べやすくしたものがヘンプフーズのヘンプシードナッツ。 味噌や醤油など大豆由来の発酵食品との相性が良く、和食に取り入れやすい食品です。
ヘンプフードナッツは、料理の上からパッとふりかけて食べられます。食べる前に浸したりする必要はありません。納豆やひじきの煮物、きんぴらごぼうなどにふりかければ、まろやかな風味に。味噌汁に入れるとコクが出て出汁代わりになります。 日常の食事に今日から取り入れられるお手軽さ、おいしさもリピーターが多い理由の一つです。
ヘンプという植物が世界中で注目を集める理由は、食べ物として栄養価が高いというだけでなく、繊維や生地、生薬、医療、建築、製紙、バイオプラスティックなど数万にのぼる製品の材料となること、そして低い環境負荷で製造可能であるということです。 世界では気候変動と言われる深刻な環境問題があり、砂漠化や水不足が起きています。人口増加、産業・工業の巨大化が大きく影響していると言われていますが、その解決策のひとつにヘンプという植物の可能性があるのです。 病害虫に強いため農薬や化学肥料を必要とせず、雑草のように強く、少しの水と有機肥料で育ち、長年問題になっている二酸化炭素をどんどん吸収する植物。 森林栽培と比較しても優れた収穫率を誇り、世界各地で一年を通して栽培可能で約90日で収穫できる持続・再生可能な農業を実現します。 砂漠のような乾燥地域での有効利用や緑地化への展望が望めるのです。まさに地球環境を助けるに素晴らしい植物であると言えます。
ヘンプはわずか90日間で1ヘクタールにつき21,000kgの二酸化炭素を吸収します。その量は小麦や松と比べても圧倒的な多さです。 また、ヘンプフーズオーストラリア社は、毎日40,000kgの二酸化炭素を空気中から吸収している計算になり、仮にコットンの栽培と比べると、900万リットルの農業用水をセーブしていると試算されています。